25歳OLの美容健康マニア

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ジェネリック医薬品のリアル

薬局に行くと「ジェネリック医薬品に変更しますか?」と聞かれたことはありませんか?

値段が安くなるので、患者さんの負担は軽くなるのですが、人によって合う合わないもありますし、お薬によっては変えないほうがいいと言われているお薬もあります。週刊誌にも度々取り上げられており、不安に感じられている方も多いと思います。

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ジェネリック医薬品とは?

新薬と同じ成分・同じ量を使って作られている後発品のことです。形状、色、味、添加物については先発品(新薬として1番最初に発売された薬)とは異なります。

 

国がジェネリック医薬品を勧める理由

国は医療費を減らすためにジェネリックを推進しています。日本の医療費自己負担はほとんどの人が3割、高齢者は所得に応じて1〜3割負担になっているので、残りの医療費の一部は国の負担になっています。もし特許の切れたお薬をすべてジェネリック医薬品に変えれば、年間1.5兆円も減らせると言われています。

 

諸外国に比べて日本だけ普及が遅れている?

日本は諸外国に比べて、保険制度が整っているため、ジェネリックを普及する必要性が低いのです。100%全額負担となると、負担が大きい分、少しでも安いジェネリックを選ぶ人が多くなるので、企業もジェネリック開発にお金をかけ、普及も早くなるのは当然ですよね。

 

ジェネリック医薬品は成分が全く同じ」と言われたのに、効果が違うと感じる人が多いのはなぜ?

①有効成分の特許は切れたとしても、形や添加物の情報までは開示されない→有効成分以外は先発品と異なるので、溶け方や溶ける場所に差が出る可能性がある。

プラセボ効果ジェネリック医薬品に対する不安がマイナスの効果として現れる。いわゆる思い込み。

③先発品に比べて臨床実験対象数が少ない。

 

 ジェネリック医薬品のメリット 

①個人、国の医療費負担が軽くなる

②先発品よりも小さい錠剤や、飲みやすい工夫をされているものがある。例えば口の中で溶ける口腔内崩壊錠や噛んで飲めるチュアブル錠などが新たに開発されている。

 

個人的な感想

病院も薬局も国の方針によって、ジェネリックの普及率によって、儲かる仕組みになっていることもあり、ジェネリック医薬品への変更を促しています。私は、何でもかんでもジェネリックに変更するのではなく、薬によって先発品とジェネリック医薬品の使い分けをした方がいいと思います。私個人は皮膚科で頂いているビタミン剤はジェネリック医薬品、風邪の時に頂く解熱剤は先発品を選んでいます。複数の薬を飲まれている方は、いつでも相談できる「かかりつけ薬局」の制度を利用するのも良いと思います。薬剤師は副作用についても詳しいので、薬ごとにジェネリック医薬品に変更してもよいか相談してみて下さい。